宝蔵院

2022年1月8日3 分

『てつげん版木の会』報道発表致しました

最終更新: 2022年1月12日

報道関係各位

プレスリリース

令和4(2022)年1月7日

黄檗山宝蔵院

日本における『図書・印刷』の原点

国指定重要文化財『鉄眼版一切経版木』の次世代への継承

 宝蔵院(所在地:宇治市五ケ庄三番割、代表責任役員:盛井幸道)は、およそ340年以上前(江戸時代初期)に製作された「鉄眼版一切経版木(てつげんばんいっさいきょうはんぎ)」を約6万枚所有しています。

※昭和32(1957)年に内48,725枚が国の重要文化財として指定。

江戸時代初期、仏の教えを学ぶための書物は数も少なく、仏の教えを学ぶためには、借本して筆写するしかありませんでした。そのような中、仏教を世に広めたいと願った禅僧、鉄眼道光禅師(てつげんどうこうぜんし)が『一切経開刻(いっさいきょうかいこく)』を発願し、百人余の弟子たちとともに「募財行脚・版木彫刻と印刷・製本と販売」と組織的に事業展開し、日本で初めて大量に印刷された仏教各宗派の全経本を世に送り出しました。

印刷技術の発展とともに、手摺りによる経本の需要も少なくなり、国指定重要文化財「鉄眼版一切経版木」を維持管理することすら困難な状況となることから、鉄眼道光禅師の生き様の証である「鉄眼版一切経版木」の息吹を、一人でも多くの方に感じていただき、次世代に継承することを目的として『てつげん版木の会』を、令和4(2022)年1月より開催いたします。

日本における図書・印刷の原点、世界に誇れる日本国民の宝を、是非、貴メディアでのご紹介をご検討いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。

宝蔵院第68代住職 盛井幸道 合掌

  • 名称:てつげん版木の会(愛称:てつげんはん)

  • 日時:令和4(2022)年 1月22日(土)、2月19日(土)、3月19日(土)

   各日10時~15時頃まで (4月以降も、順次開催予定)

  • 会場:宝蔵院(京都府宇治市五ケ庄三番割34-4)他

  • 内容:

    • 盛井幸道(もりいこうどう)住職による、鉄眼禅師の遺徳を偲ぶ法要 『鉄眼忌』 と法話/仏教(経典)伝播から鉄眼禅師の生き様を知る講座

    • 宝蔵院僧侶の案内による、鉄眼版一切経版木収蔵庫の見学

    • 煎茶道瑞芽庵流様による、御献茶および御茶席

    • 黄檗宗大本山萬福寺にて、普茶料理と境内散策

    • 大般若経六百巻勧進写経

  • 参加人数:先着10名様

  • ご志納金:お一人様 2万円より(ご志納金は、鉄眼版一切経版木の保全保護、活用基金といたします)

  • お申込み:宝蔵院までお電話もしくはメールにて

  • Tel:0774-31-8026 e-mail:komatsu269@outlook.jp

※感染症への対策・詳細は当院の公式ホームページにてご案内いたします。


■鉄眼版一切経版木収蔵庫(昭和36年竣工)

■一切経(いっさいきょう)

大蔵経、仏教に関するあらゆる書物、仏教の百科事典ともいわれています。

 

鉄眼版一切経版木より摺られた経本

■宝蔵院(ほうぞういん)

日本三禅宗(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)のうち、黄檗宗大本山萬福寺の塔頭

・印刷出版事業を志した鉄眼禅師が、隠元禅師より黄檗山内に寺地を授かり、

蔵版・印刷所 として建立

・仏教各宗派の経本すべてが鉄眼版一切経版木として刻版され、

現在も一部版木のみ手摺りで印刷している。

■鉄眼禅師(鉄眼道光 てつげんどうこう)

・1630年1月1日 熊本県にて生誕。一切経開刻事業と難民救済事業に生涯を費やされ、

1682年3月22日示寂

・鉄眼禅師の偉業は、昭和20年まで文部省発行の尋常小学校国語国定教科書に

『鉄眼と一切經』として掲載

・昭和7(1932)年5月19日、鉄眼禅師の偉業を称えられ、

昭和天皇より『宝蔵国師(ほうぞうこくし)』という諡号を下謚

【寺院概要】                            

寺院名:黄檗山宝蔵院(黄檗宗大本山萬福寺塔頭)
 
所在地:〒611-0011宇治市五ケ庄三番割34-4   

電 話:0774-31-8026         

代表者:盛井幸道

U R L :https://www.hozoin.net/  

【お客様&当リリースに関する報道機関様からのお問合せ先】

宝蔵院(担当:黒木)

Tel&Fax:0774-31-8026

e-mail:komatsu269@outlook.jp

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